建設技術情報(第16期)TECH16

防災・減災、国土強靱化、インフラ長寿命化技術 / A-20 コンクリート構造物を摩耗や損傷から守る「ラバースチール」

弾性保護材による砂防堰堤などのコンクリート構造物の長寿命化技術

従来品と比較してのメリット
・耐衝撃性向上
・耐摩耗性向上
・耐酸性
・構造物の長寿命化
・ライフサイクルコスト縮減

ラバースチールは耐摩耗性に加えて、ゴムの弾性により耐衝撃性にも優れた工法である。
他の従来工法(高強度コンクリートなど)と比較して耐久性に優れるため、砂防えん堤等の構造物に施工することにより、災害に強く、長寿命化につながる構造物つくり、また保全対象を守る構造物の信頼性を高める活動に貢献している。LCCが低減されるので経済効果に優れている。一例について試算した結果、従来の高強度コンクリートによる摩耗対策工よりも2~3割削減できるという結果が得られている。メンテナンスが不要の為CO2の排出削減となり地球環境にも優しい。景観に配慮したグレー色にも対応しており、公共性のある工法である。

コンクリート構造物を摩耗や損傷から守る「ラバースチール」
シバタ工業株式会社 建設土木営業部 東日本建設土木営業課  担当 / 北口滋雄